変わりたいけど変われない時は

何か新しいことに挑戦しようと思った時、

「本当にこれでいいのか?」

と、立ち止まってしまう瞬間ってありませんか?



それって、脳の正常な反応なんです。脳には現状維持機能があります。「ホメオスタシス」と呼ばれる、外部環境に関わらず一定の状態を保とうとする調節機能があるのです。元々生物学の用語で、生体恒常性と訳されます。

外気温に関わらず人が体温を一定に保つことが出来たり、軽い怪我をしても自然に治っていくのは「現状維持機能(ホメオスタシス)」のおかげです。

生物学的には、生きる上で相当助けられていますが、「現状維持機能(ホメオスタシス)」は心理学的に見た時に、少し困った面もあります。



それは文字通り、「現状維持しようとすること」です。

自分を変えたい時、新しく何かに挑戦したい時、

「本当に新しいことに挑戦するの?現状維持してた方がいいんじゃない?」

って声掛けてくるんですよね、ホメオスタシスさんw



人には「コンフォートゾーン」というのがあります。直訳すると「快適な領域」です。ここにいれば安心だと思える場所、つまり“慣れた環境”のことです。

自分のコンフォートゾーンである“慣れた環境”を出ようとすると、ホメオスタシスさんが「ちょ、待てよ」って止めに入ってくるという仕組みになっています。



ダイエットをしてもリバウンドしてしまったり、転職したくても踏み出せなかったり、新しく勉強を始めようと思っても続かなかったりするのは、コンフォートゾーンを出ない方が安全だと潜在的に思っているからです。

潜在的には、太ったままの方が居心地が良いと思っていたり、今の職場の方が安心出来ると思っていたり、新しく何かに挑戦しない方が安全だ、と思っているんですね。

そう、人は基本的に「変わりたくない」と思う生き物なのです。どんな人にも、この心理学的なホメオスタシスは働いています。



それじゃあ、「変わりたい」と思った時に、変わることは不可能なのか?

そんなことはありません。

自分の“コンフォートゾーンを動かす”ことが出来れば変われます。それに一番効果的な方法は、「環境や付き合う人を変える」ことです。



例えば、「本当はもっと勉強に集中したい!」って思ってるのに、周りはヤンキーだらけ、悪いことしてる方がカッコイイみたいな環境だったら、一人でガリ勉キャラ貫くのって、結構しんどいですよね。だったら、他に勉強が好きな友達を作ってみる。そして徐々に、勉強するのが当たり前の状況を作っていく。


とにかく旦那の悪口を言い合うママ友の中で、「悪口言い合うより、夫婦関係どうやったら上手くいくかを考えたいな」みたいな話しするのって難しいですよね。そしたら、他に同じ想いを持っているママを探してみる。そして徐々に、良い夫婦関係について話し合える状況を作っていく。


「起業するとかなんか調子乗ってるよね」って言ってるコミュニティの中で、「実は将来起業したいと思ってて…」って言い出せないですよね。そしたら、既に起業している人の情報に触れたり、実際に会ってみたりする。そして、自分も新しい挑戦をするのが当たり前の状況を作っていく。



環境や付き合う人を変えることが、“コンフォートゾーンを動かす”ために一番効果的です。自分の理想とする場所に、意識的に“コンフォーゾーンを動かす”のが自分を変えていくための鍵です。

新しい挑戦をしようとしても、必ず「ちょ、待てよ」ってホメオスタシスさんが止めに入ってきます。

でも、ホメオスタシスさんは「現状維持してた方が安心出来るんじゃない?」って言ってるだけで、「そっちの道に進まない方がいいよ!」って言ってるわけではないんです。心配してくれてるだけなんですね。

だから、落ち着いて「おー、来た来た!噂には聞いてたけど本当に来るじゃんホメオスタシス!w」って俯瞰して見れるようになれば、意に反して元のコンフォートゾーンに引き戻されることなく、自分の意思で道を開いていくことができるようになります。

これを繰り返しやっていくと、自分の“コンフォートゾーンを動かす”ことが出来、あなたが本当に望む人生を選択していけるはずです。



「変わりたいのに変われない」

そう思った時、それはあなたが怠けているからでも、才能がないからでもなく、ホメオスタシスさんが現状維持しようと頑張っているせいかもしれません。

そんな時は、まず自分のこころに向き合って、本当に望む道を考えましょう。

そして、その道に進むために必要な情報や人に触れて、自分の“コンフォートゾーンを動かす”ことをおすすめします😎



monaLABO(こころの研究所)

友だち追加

monaLABO公式LINE
公式LINE友だち限定情報が届きます

この記事をシェア