2匹からのメッセージ



先週、仲の良い友達から「ずっと一緒だったペットが星になった」という連絡を受けました。同じ日に2件。

それぞれ猫ちゃんと、ワンちゃん。

2人とももう10年以上仲良くしてくれている友達で、そのペットちゃんの話もずっと聞いていたので、報告を受けてから、私は毎晩の日課になったプラネタリウムを見ながら、星になった2匹のことをしばらく考えています。

どちらのペットちゃんも、家族全員からものすごく愛されていました。その友達の口からたくさんそのペットちゃんの名前を聞いたし、たくさんの写真も見せてもらったし、家族の一員として欠かせない存在になっているのを、外から見ている私でも簡単にわかったくらいです。



そんな友達2人の最愛の家族が星になってしまった報告を受けた時、以前見た映画「フォレスト・ガンプ」で、フォレストのママが言っていた言葉を思い出しました。

「死を怖がらないで 生の一部なんだから」

病気で倒れたフォレストのママが、死を目前にフォレストに言った言葉です。



死は生の一部。わかっているようでわかり切れないこの言葉。私はまだわかり切ってないから、この言葉にハッとしたんだと思う。

どの生命にもお別れは必ずあるわけで、しかも動物は人間より寿命が短い。動物を飼うということは、家族として受け入れると同時に、その子の死を見届けることも受け入れる、ということなんだろう。

“死を意識すると生が輝く”とよく言うけれど、それは本当だと思う。

その子の死も受け入れる、ということが、生の時間を愛情溢れるものにする。

2匹のペットちゃんは、家族の一員としてものすごく愛されていた。それは、家族みんなが、いつか来るお別れを受け入れていたという証拠だと思う。気持ちでは受け入れたくなくても、奥底でちゃんと受け入れてたんだと思う。

改めて、それってすごい覚悟だよなぁと思う。そんな覚悟を持って家族として受け入れてもらえるなんて、ペットちゃんはすごく嬉しかっただろうなぁ。



大好きな家族に、自分の生も死も受け入れてもらえて、愛情溢れる日々を一緒に過ごせて、2匹はすごく幸せな気持ちでお星様になれたんじゃないかなぁ〜と想像したら、なぜか私まで胸がいっぱいになる。

そんな事を考えながら、その生も死も受け入れる覚悟を、私も見習いたいと思った。今うちでは動物を飼ってないし、まだ飼う予定もないけれど、“生も死も受け入れる姿勢”は人間にも必要だと思うから。



普段生活していて、自分や家族がいつか星になってしまう可能性があることを考える人って、少ないんじゃないかなと思う。

受け入れることは出来なくても、それを少しでも意識することは、今の生活が当たり前じゃないことに気付かせてくれる。限りがあると気付くことで、自分の命をどう使おうか、何に使おうか、考えるキッカケになると思うから。

そして、自分の命に限りがあることに気付いたら、他人の命にも限りがあるということに気付けると思うから。そしてそれは、愛情を循環させる始まりになると思うから。



2匹の死から受け取ったメッセージを胸に。お空で出会ってるかな。楽しく走り回ってるといいな。



monaLABO(こころの研究所)

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