モノの声

コボが最近、何かの音が聞こえた時に「声!」って言うんですよね。洗濯機の音や、飛行機の音、除雪のブルドーザーの音に反応しては「声!」って言います。

多分「音」という言葉もわかってるし、前は「音!」って言ってた気がするんですが、最近は「声!」と言っている。

「音から声に変えたのは何か意味があるのか?それともただ単に音と声の違いがわからないからなのか?」と思いつつ、「あえて声っていうの、結構いいなぁ」と思って、私は訂正せずそのまま話しを合わせています。



何かの「声」が聞こえた時のコボは、その「声」をすごーくよく聞いているんですよね。どんな「声」なのか、どこから来てどこへ行ってしまうのか、その「声」に集中して、その「声」を発しているモノを感じ取る様子はすごく真剣です。

そして、そんなコボを見て「私はこんなにモノの声を真剣に聞いたことあるだろうか?」と思うのです。もしかしたら自分も2歳くらいの頃は、そんなこともあったのかもしれないけど、覚えているはずもなく。私の記憶の中に、モノの「声」を真剣に聞いた経験が全くないのです。

楽器とか、音を鳴らすのを目的にしたモノの「声」は真剣に聞くにしても、生活している上で日常的に鳴っているモノの「声」って、真剣に聞くことないですよね。



これまでの私はモノにあまり興味がなく、正直に言うと、あまりモノに愛情を持って接したことのない人でした。

でも、起業してからの私は「モノを作っている人がどんな想いで作っているのか」という場面に立ち会うことが多く、モノにも命が宿ってるんだなぁと思うようになってきました。

この記事で書いたように、全て手仕事で作るブランド「生活」のモノたちに、ミカちゃんが込めた想いも近くで見てきました。



そしてここ数日は、社長兼デザイナーのくーちゃんが、 monaLABOの「やりたいことが見つかる継続カウンセリング」のテキストを作ってくれています。私が作ったテキストの叩き台を、見やすくわかりやすく、そして私の想いがテキストを手に取ったお客様に届くように、デザインしてくれています。

私はくーちゃんに出会うまで、デザイナーって、単純に“見た目を整える”仕事だと思っていましたが、その考えは全く違っていました。

私が、デザインの仕事を知ってすごく印象的だったのが「この作品を通して作者の思いを伝えるために、一番適した方法は何だ?」を考え、それを一から形にしていくということ。これは、デザイナーのたくさんある仕事のうちの一つですが、デザインの仕事の幅広さにすごく驚いたことを覚えています。

そしてそのためには、まず作者の想いを深く知ることから始まるんです。作者のどんな体験がこの作品を作るための力になっているのか、そしてそこにはどんな感情が伴っていたのか、そしてその想いをどんな風に伝えて、受け取った人にどんな影響を与えたいのか…それを感じて、考えることがスタートなのです。絵を描くことや、見やすくフォントを整えることもおそらくかなり大事なのですが、全くそこだけの仕事じゃないんです。

作者自身を、作者の人生を感じるところから始まる。



そして、くーちゃんは作者自身を感じてそれを表現する事に、物凄い長けた人なんですよね。それはこれまでの仕事を見て明らかでした。

今私が作った「やりたいことを見つけるための継続カウンセリング」のテキストをデザインしてくれているくーちゃんは、そのテキストにあるタイトルをつけてくれていました。



私は、そのタイトルとそこに込められた想いを聞いた時に、涙してしまって。

「よっちゃんが長い間自分のやりたいこと探しにもがき続けたこと、そして今は自分の人生を通してやりたいことを見つけて、このテキストの帰結にたどり着いたこと。その気付きを自分で掴み取って、暗闇から光を見つけ出したこと。それがこのタイトルにピッタリだ。」と言ってくれたのです。

その言葉を聞いた時に、「こんなに私の想いをわかってくれる人に、私の人生を詰め込んだテキストを形にしてもらえるなんて幸せ過ぎる」そう思って、夜中に一人で号泣してしまいました。

そして、このテキストを手に取った人に、この想いが伝わって欲しい。本気でそう思いました。



私は本当に長いこと「自分のやりたいことがわからない」ともがき続け、やりたいことを見つけるために誰を頼ったらいいのかもわからず、悶々としていました。

「毎日同じことの繰り返しで、人生の目標がない」「自分の好きなことをして楽しく生きている人が羨ましい」そんな風に他人と自分を比べ、「今のままじゃダメだ…」と落ち込む毎日、何年もそんな日々を過ごしていたのです。

でもあることをし始めてから、誰かと自分を比べて、自分を否定するということがだんだんなくなってきました。

そのあることとは、「自分のこころと向き合うこと」だったのです。

自分がこころから求めているものは何だろう…そうやって、自分の中にベクトルを向けると、初めて純粋に自分の未来にワクワク出来るようになったのです。

そして、自分のこころからやりたいことにたどり着くことができた時の私は、本当に暗闇から光を見つけ出したような気持ちでした。そして今は、この私の研究の全てを、当時の私と同じように「やりたいことがわからない」ともがいている人に届けたい。そう思っています。

くーちゃんは、その私の人生と想いを感じ取ってくれ「そのよっちゃんの想いを必ず表現するよ!」と言ってくれたのです。



このテキストを手にした時の手の感触、ページをめくる時の音、ペンで書き込んだ時の音、カバンの中にしまう時の音、半年間使って手に馴染んでくる感覚、全てが「声」になって届くといいなぁと思うのです。

この「やりたいことを見つけるための継続カウンセリング」のテキストに込めた想いが「声」となって、手にしてくれた人のこころに届く、そう信じています。



くーちゃんがテキストにつけてくれたタイトルの発表は、もう少し後にしたいと思います。

すごく素敵なタイトルなので、発表を楽しみにしていてください!!重要なお知らせは公式LINEで発信しますので、気になる方は今のうちに友だち追加しておいてくださいね😎

結局いつも二台使い。頑張る!



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